ヴィーガンと環境問題を徹底解説!具体例や数値も – ブイクックデリ|ヴィーガン冷凍弁当の定期宅配|ヴィーガン惣菜|定期便

ヴィーガンと環境問題を徹底解説!具体例や数値も

環境への配慮を理由に、ヴィーガンやベジタリアンの食生活を選択する方が増えています。

それは、動物性の食品を摂らない食生活は、畜産業による環境破壊を減らすと言われているからです。

では実際に、畜産業による環境負荷はどのくらいあるのでしょうか。

またヴィーガンの食生活に変えることは、どれほど効果があるのでしょうか。

具体的な数値を交えて、解説していきます!



温室効果ガス


人間活動による温室効果ガスの増加は、地球温暖化の主たる原因であると考えられています。

国連食糧農業機関(FAO)によると、温室効果ガス全体の18%は畜産業から排出されています。畜産業による温室効果ガスの排出量は、あらゆる交通機関(車、飛行機、船など)による排出量よりも40%多いです。


人が生み出す温室効果ガスの上位3つは、二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素です。

 

二酸化炭素

二酸化炭素は、温室効果ガスの中では最も排出量の多いガスです。

人間活動が生み出す二酸化炭素の9%は、畜産業により排出されています。


メタンガス

メタンガスは、生ゴミや家畜の糞尿などをエサに、微生物による発酵などにより発生するガスです。

メタンガスが及ぼす地球温暖化への影響は、CO2の23倍と言われています。

現状、大気中における二酸化炭素の濃度よりもメタンの濃度の方が上昇しています。

メタンガス排出量の37%は畜産業によるものです。


亜酸化窒素

亜酸化窒素の地球温暖化への影響力は二酸化炭素の約296倍です。

また、亜酸化窒素はオゾン層の破壊や酸性雨の原因ともなっています。

畜産業により排出されている亜酸化窒素は、全体の排出量の65%を占めます。




森林伐採


畜産業の土地利用には以下の2種類あります。

・家畜を飼う放牧地

・家畜用のエサを生産するための飼料用農地

世界中にある農用地のうちの80%が、この2種類の放牧地と飼料用農地に利用されています。

これらの農地を確保するために森林が伐採され、土地が開かれています。

アマゾンの熱帯雨林は、ここ数十年で約20%が焼き払われました。

そして実際に、伐採されたアマゾンの森林の約70%は家畜用の農地として利用されています。



食糧問題


家畜動物を育てるには、エサとなる大量の穀物が必要です。

全ての作物栽培地のうち、3分の1が家畜の飼料用農地として利用されています。


では、動物性食材の生産にどのくらいの飼料(穀物)が必要なのでしょうか。

食材ごとに比較すると以下のようになります。

・牛肉 1 kg … 13 kg

・豚肉 1 kg … 7 kg

・鶏肉 1 kg … 4 kg

・鶏卵 1 kg … 3 kg


この数値だけでは想像がつきにくいかもしれません。

では仮に、家畜のために利用されている穀物を、全て人間の食糧へ変換したらどうなるでしょうか。実際に計算されたデータによると、養える人口を約40億人増やせる可能性があるとの結果が出ました。

ユニセフによると2018年の時点で、世界中で8億2000万人もの人が飢餓であったと報告されています。

これは、世界全体の人口の約9分の1に当たります。

飢餓で苦しむ人たちがいる一方で、世界中で生産されている穀物の約40%は、家畜にあげるエサ(飼料)として使われているのです。



水資源の利用


肉の生産は、大量の水資源も必要とします。

動物たちが飲む水はもちろん、それ以上にエサ用の飼料作物の栽培に多量の水を使用されるのです。

ユネスコによる「World Water Development Report」によると、2050年には世界人口の約半分にあたる50億人もの人は水不足を経験するといわれています。


実際にお肉と野菜それぞれに利用される水資源を比較してみると、

牛肉1kg の生産には、野菜1kgに比べて約50倍もの水が必要です。


動物性食材の種類ごとに、生産に必要な水の量をまとめると以下のようになります。

・牛肉 1 kg … 15,415 リットル

・豚肉 1 kg …  6,000 リットル

・バター 1 kg … 5,550 リットル

・鶏肉 1 kg … 4,325 リットル

・卵 1 kg … 3,265 リットル

・牛乳 1 kg … 1,020 リットル


一方、植物性食材の生産に必要な水の量は以下のようです。

・野菜 1 kg …  320 リットル

・フルーツ 1 kg … 960 リットル

・穀物 1 kg … 1,640 リットル



水質・土壌汚染


畜産業は水質汚染とも関係しています。

家畜たちの排泄物が適正に処理されず、水路から河川や海に流れ出ることがあります。

すると、水質の汚染や富栄養化を引き起こします。

他にも、家畜のエサを育てる時に使用される農薬も水質や土壌を汚染する原因となります。




1食をヴィーガンに変えると?


ここまで、畜産業による環境問題の現状を見てきました。

では実際、食事をベジタリアンやヴィーガンに変えると、どのくらい環境的に効果があるのでしょうか。

イギリスのオックスフォード大学が行った研究によると、温室効果ガスに関して

・ベジタリアンの食事にすると63%

・ヴィーガンの食事にすると70%

温室効果ガスの排出を削減できると報告されています。


また、一食をヴィーガン食(ブイクックデリ)に置き換えた場合の環境貢献度を

・二酸化炭素

・水資源

・食糧

の3つの観点で計算すると、

以下のような数値になります。


・二酸化炭素排出量…乗用車の走行距離9.61km分を削減

(動物性食品から摂取しているたんぱく質を植物性食品に置き換えた場合、二酸化炭素1.015kg分の温室効果ガスを削減)


・水資源…370リットル削減

(動物性食品から摂取しているたんぱく質を植物性食品に置き換えた場合)


・食糧…2.2人分の飢餓の人を救える

(動物性食品から摂取していたカロリーを植物性食品に置き換え、食肉1kgの生産に必要な穀物の量をとうもろこしに換算した場合)

(※ブイクックが独自で算出したデータ)


ブイクックデリで環境貢献


今回は、ヴィーガンと環境問題というテーマで、畜産業による環境への負荷を

温室効果ガス、森林伐採、食糧問題、水資源、水質・土壌汚染

の5つの観点でまとめました。

ブイクックデリは、ヴィーガン惣菜の冷凍宅配サービスです。

すべて植物性食材から作られたヴィーガンおかずが、主菜1つ、副菜が2つ入っています。

一食をブイクックデリ(ヴィーガン食)に置き換えることで、二酸化炭素排出量や水資源の利用、また食糧問題などに対する社会貢献になります。

お好みのごはんやパンと一緒に、職場のランチや、ご自宅での夜ごはんにぜひご利用下さい。



参考文献

http://www.fao.org/3/a-i0680o.pdf

http://www.fao.org/ag/againfo/resources/en/publications/tackling_climate_change/index.htm

http://tifa-toyonaka.org/wp-content/uploads/bf5e75a1eb971dcb5171192902de135c.pdf

https://waterfootprint.org/media/downloads/Report-48-WaterFootprint-AnimalProducts-Vol1_1.pdf

https://waterfootprint.org/en/water-footprint/product-water-footprint/water-footprint-crop-and-animal-products/

https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/fbs/

https://science.sciencemag.org/content/360/6392/987

https://www.tohto-coop.or.jp/tokusyu/jikyuritsu/05tikusan.html

https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1177329.html#:~:text=%E3%81%AA%E3%81%8A%E3%80%812017%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%81%AB%E8%B2%A9%E5%A3%B2,%E7%B4%840.5%EF%BC%85%E5%90%91%E4%B8%8A%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82

https://www.env.go.jp/council/16pol-ear/y164-04/mat04.pdf

https://www.unwater.org/publications/world-water-development-report-2018/